井上 灯美子 of Hanamomo.jp

白い冬 詩音 詩音
井上 灯美子

 白いバラの花で飾られたムジカーザは、コンサートを楽しみに待っている満席のお客様です。
 ダイヤモンドダストのオープニングで「白い冬 詩音 詩音」は始まりました。
 キラキラキラとダイヤモンドダストを思わせるピアノの澄んだ音色に、私はあのアラスカの雪の中に引き戻されて、幸せな思い出に浸っているのです。
 ピアノは上 雅子さん、ソプラノは塩野雅子さん、こんなに近くで、こんなに素晴らしいコンサートが聴けるなんて、若い時には思いもしなかった幸せです。
 宮田滋子さんの組曲「愛 一輪」。2003年に上梓された「愛 一輪」から作曲された、愛一輪、ひと目惚れ、花占い、鍵~さくら草、味、月に想う、花弁雪の夜に、自問の詩を思い出しながら聴いて、音楽が作品を引き立てる、盛り上げる、装う、本当に良い例だと思いました。
 山内弘子さんの詩による「”このみち”どんな”みち”」五曲は新しく聴く曲でしたので、詩を一心に聞き取りましょうと耳を澄ませましたが、補聴器を付けている私には、細かなところが聞き取れなくて、後で詩を拝見させていただこうと、主に曲を聴くことに集中していました。
 息をつめて聴いている合間には、ちょっと愉快な「ゴリラとバナナ」も愉しんで、やなせたかし先生の「ゆきのてんし」は大好きな曲、心の中でハミングしていました。
 ピアノ曲の「かすみそう(やすらぎ)」はそのまま安らぎ、もっともっと聴いていたいやさしい曲でした。
 上先生の終わりのお言葉にの中に、詩があってはじめて曲があるとおっしゃったことは、詩を書く者としては有り難いお言葉ですし、詩が曲になってホールで演奏して頂けることは、何よりも嬉しく人生の中のスポットライトです。
 有り難うございました。
 大きな命を頂きました。

ページトップへ

PREVHOMENEXT